ゲーテ作「緑の蛇と百合姫のメルヘン」は、私たち誰もの心に起こるある事件を暗示しています。 ストーリーは奇想天外で寓意に満ちているので、シュタイナー思想を拠り所に意味を読み解いていきます。
講座では解釈に加えて、メルヘンの叡智を味わうために日本語での朗読も行うと共に、 ドイツ語が初めての参加者を想定しての舞台ドイツ語の発声も体験し原語の響きを味わっていただきます。 またこのメルヘンを発展させたのがシュタイナー作の「神秘劇」なので、両作品の関係性にも触れていきます。
「メルヘンや伝説は、人間が生まれた時に人生遍歴にそなえて故郷から授けられる善き天使である。それは人生の遍歴を通じて、人間の忠実な伴侶である。そして、それが人間に付き添うことによって、人生は真に内的な生きいきとしたメルヘンとなることができる。」とシュタイナーは言います(「霊学の光のもとにみた童話」『メルヘン論』)。
読み解きを終えたあと、このお話が自分の「人生のメルヘン」となることでしょう。
ここ数年、よもぎ、ねむの木、枇杷、梅や桜など、身近な草木を利用した草木染のWSを断続的に開いてきました。名づけて「よもぎプロジェクト」。秘められた色が顕れる瞬間を一緒に味わい、草木で染めた衣服を身に着けることで、私たちの心は少しずつ豊かになります。コロナ禍の今、十分に活動できない日々が続いていますが、またみんなで集まる日を楽しみに待ちたいと思います。
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